いよいよ、念願のらくだとのご対面です。 「うわあ!らくだたくさん!!!」 というわけで、ベルベル人が連れてきてくれたらくだに乗ることになりました。 日も暮れそうなので、まわりの人たちは焦り気味です。 とっとと、私をらくだに乗っけようとしてきます。 感動の対面なんだから、ゆっくりらくだに挨拶したいところです。 それでも、サンセットも見たいとこなので、さっとらくだにまたがりました。 馬ならともかく、らくだにさっと乗ったとこで、どうってことはないのが残念です。 目の前に広がる砂漠に感動する暇もなく、らくだに乗って出発となりました。 本格的にドライバーさんと、砂漠(まで)案内人とお別れです。 オーベルジュを後にして、今夜のテントへ向かいました。 らくだに乗ったわたしは、異常なテンションでした。 普段も異常に近い方なので、相当な異常っぷりです。 後ろのらくだに乗っている夫に向って、 「手ばなし運転だぜええ~うええええいいい~」とらくだの上で両手をぶんぶんとはしょぎまくりました。 夫も少しは、はしゃぐ気持ちがわかるのか「いや、運転はしてないから」と、的確なつっこみをいれてきます。 らくだを引いて先頭を歩くベルベル人も、 「らくだはらくだー!!」と、 らくだと砂漠がないと、おそらくだだすべりするようなだじゃれを言ってきます。 砂漠を前に、らくだに乗っているわたしにはバカウケでした。 らくだに乗っているだけで、笑えてきちゃうので仕方ないです。 それから、らくだに乗ること30分未満でしょうか。 30分も経っていないのに、私のテンションは急降下・・・らくだの乗り心地悪すぎる・・おまたが割れる・・・ そんな時に、どこを目指して、どれだけらくだに乗るのかを聞いていないことに気付きました。 おそっ。 完全にらくだマジックです。 「らくだの上からサンセットも見れたし、じゅうぶんらくだを堪能できました。ごちそうさまです。」 そうベルベル人に言っておくれ、と後ろの通訳(夫)にお願いしました。 ベルベル人のにいちゃんは、おそろしい宣告をしてきました。 「あと2時間はかかるよ」と。 すでに日は暮れ真っ暗になろうとしている砂漠の上を、このらくだヤローに乗ってあと2時間!!??? なあにいいいぃぃぃぃぃ!!!!!あり得なすぎるし!!! 砂漠を歩くらくだの乗り心地の悪さはわかりますでしょうか。 いや、私も正直こんなに長時間乗ると思っていなかったので、なめてました。すいません。 モロッコ人にらくだに乗りたいと言いすぎたことを反省しました。 普通のツアーでは、30分×往復で1時間というのがほとんどです。それでらくだを楽しめると思います。それぐらいが、らくだを憎まずにお別れできる時間だと思います。 そんなの少なすぎる!むきいー!!と言って、追加のらくだを要求したわたしに天罰が下ったようです。 さらに1時間経って、全くしゃべらず、全く動かず、らくだの上で地蔵になった私を心配したのか、 ベルベル人は、らくだから降りて少し歩くことを提案してきました。 らくだ酔いも始まっており、振り落とされる寸前だったので、らくだリタイヤすることに決めました。かたじけない・・・・。 夫も、痔の再発をおそれらくだから降りました。 日が暮れた真っ暗の砂漠を歩くのが、どれだけ大変かわかりますでしょうか。 進まないし、砂の体力の奪い方は尋常じゃないし、(今更ながら)らくだこわいし。 暗くて歩きづらいのでと、取り出した自分たちの懐中電灯の明かりが弱すぎて引きました。 結局、20分ぐらいでしょうか歩いたのは。またらくだに乗りました。 らくだの上で、このベルベル人に身ぐるみはがされて砂漠に放り出されるんだわ・・・・・とよからぬ妄想で星を見上げる余裕もありませんでした。 本当に、2時間が経過したころにテントに到着しました。 やっと、らくだから降りて、痛めた股と腰をおさえながらよろよろとテントへ向かいました。 疲れすぎて声も出ないし、目も見えないし。やっぱ、らくだこわいし。 わたしたちの他に、何組か先に到着されてた方がいました。 8時を過ぎていたので、その方たちと一緒に夕飯タイムとなりました。 ディナー用の巨大テントの中で、ろうそくだけの明かりの中、ベルベル人の特製ディナーを食べることになりました。 お腹が空きすぎてどうかなりそうだった私たちは、味わう間もなく食べ終えてしまいました。 出来立てなのであったかいし、おいしい方だと思います。 チキンと野菜のタジンとトマトとビーフのカレーがでてきました。あとモロッコのパン(ホブス)です。 食事の後は、それぞれのテントの真ん中に集まって焚き火を囲みました。 キャンプファイヤー的な感じです。 陽気なベルベル人が、太鼓をたたいたりしてくれます。予想以上にたいしたことない演奏です。 これも、砂漠なので許されます。 本当なら楽しめるのでしょうが、 疲れきっていたわたしたちにそこに加わる体力は残っておらず、たいこもうるさく聞こえるだけでした。 明るくなってから撮影したもの→ 焚き火も小さくて、そんなにあったかくなかったです。 みんな寒いので、当たろうと必死でした。 ベルベル人、どけよ!てちょっと思いました。 テントに入って休むことにしました。 続篇につづく・・・・・
by nyu29
| 2009-01-10 09:00
| モロッコ
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